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第17回ハウスクリーニング雑学講座

皆さんこんにちは!

合同会社コンノクリーンサービス、更新担当の中西です。

 

~“落ちない”を落とす~

「毎日拭いているのに、いつの間にかくすむ」「掃除に時間をかけても仕上がりがイマイチ」それ、汚れの“正体”と“当てる薬”がズレているのかもしれません。清掃は汚れ×素材×道具×手順のマッチング。ここでは一般家庭〜小規模オフィスまで、そのまま使えるプロの型を公開します。

1|まずは“敵を知る”——汚れ分類と当て方

  • 油脂・皮脂(台所・スイッチ)アルカリが効く(重曹/セスキ/弱アルカリ洗剤)。
  • 水アカ・石鹸カス(浴室・水回り)酸性が効く(クエン酸・弱酸性洗剤)。
  • カビ(浴室・窓枠)塩素系で漂白・除菌。
  • 土砂・ホコリ(床・サッシ)乾拭き→水拭きの順で“泥化”を防ぐ。

⚠️ 禁忌:酸性と塩素の混用は絶対禁止(有毒ガス)。また、石材(大理石・御影)に酸はNG。テスト拭きを徹底。

2|“道具4点セット”で8割決まる

  1. マイクロファイバークロス(色分け:赤=衛生系、青=ガラス、黄=家具、緑=キッチン)
  2. スクイジー&ウォッシャー(ガラスは“濡らす→切る→抜く”で筋ゼロ)
  3. メラミンスポンジ(塗装面・光沢面は優しく)
  4. ブラシ(目地・パッキン・サッシ溝用の硬さ違い)

希釈は正義:原液で“力任せ”は素材を傷めがち。ラベル通りの希釈+**放置時間(ドウェル)**で“洗剤に働かせる”。

3|場所別・プロの一筆書き動線 ️

キッチン

  1. 上から換気扇→吊戸→壁面、最後に天板・シンク
  2. 油は温め+アルカリ乳化させて拭き取り→中性でリンス
  3. シンクはクエン酸パックスクラブ水気ゼロ仕上げ

浴室

  • 乾いた状態で粉じん除去天井→壁→床の順。
  • 水アカ(酸)→皮脂(アルカリ)の順でケンカさせない
  • 仕上げは冷水シャワーで結露軽減→スクイジーで面を切る

ガラス・鏡

  • 日陰側で作業(直射日光はムラの元)。
  • 縦→横の引き分けで筋を残さない。
  • 鏡のウロコは専用パッド+弱酸性中和リンス

フロア

  • 乾式→湿式。まず埃を取ってから固く絞った布で。
  • ワックス床は中性クリーナー、無垢木は水分短時間で。

4|15分で変わる“毎日のミニ習慣” ⏱️

  • 朝:洗面台の鏡&水栓歯磨き後の30秒で拭く
  • 帰宅:玄関マットパンパン→コロコロ
  • 夕食後:コンロ周り温かいうちに中性で拭き上げ
  • 入浴後:スクイジーで壁を切る→扉を開放で湿気抜き

5|季節の“攻め所”カレンダー

  • :花粉→換気口・網戸・カーテンの洗浄
  • 梅雨防カビ前線(浴室・押入・サッシレール)
  • エアコンフィルター&室外機の吸気口
  • :ベランダ排水溝→落葉詰まりを早めに
  • レンジフード・キッチン総仕上げ(油が固まりにくい日中に)

6|“プロに頼む”判断基準 ‍

  • 天井高3m超/外部高所(安全装備が必要)
  • 石材・無垢床のシミ(研磨・再仕上の領域)
  • 大量のカビ・ヤニ(専用薬剤と養生)
  • 時間対効果が悪いと感じたら、一度定期清掃に切替も◎

7|チェックリスト

[ ] 洗剤の混用禁止を家族と共有
[ ] クロスの色分けを導入
[ ] スクイジーを浴室にも常備
[ ] 季節カレンダーを冷蔵庫に貼る
[ ] “頼る案件”を3つ決めておく

 

清掃は科学×段取り汚れの正体に合う処方道具の基本形が入れば、仕上がりは安定します。迷ったら中性→局所テスト→希釈厳守で安全に。今日から“ラクにキレイ”を始めましょう。

 

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