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月別アーカイブ: 2025年4月

第10回ハウスクリーニング雑学講座

皆さんこんにちは!

合同会社コンノクリーンサービス、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~計画~

ということで、プロとして信頼されるハウスクリーニング業者になるために欠かせない「計画力」について、深く掘り下げてご紹介します。

 

効率・品質・信頼をつくる「見える化」の技術

ハウスクリーニング業は、ただ掃除をすれば良いという単純な業種ではありません。
効率的で、無駄のない段取りと、品質を安定させる再現性のある作業を実現するためには、的確な「計画」が欠かせません。

しかしながら、多くの現場では「なんとなくの経験」で段取りを組み、作業の質や売上にバラつきが出ているケースが少なくありません。


✅ なぜハウスクリーニング業に「計画」が重要なのか?

ハウスクリーニングは「時間」「人員」「資機材」のバランスが命です。
適切な計画がなければ…

  • 作業時間が押して、次の現場に遅刻

  • 清掃用具の忘れ物で作業中断

  • 洗剤が途中で足りなくなり、品質が不安定

  • 休憩・移動時間が確保できず、作業員が疲弊

こういった「小さなミスの積み重ね」が、顧客満足度を下げ、リピート率の低下や悪い口コミにつながります。


✅ ハウスクリーニング業における3つの計画とは?

ハウスクリーニング業において考えるべき計画は、主に以下の3つです。

① 業務全体のスケジュール計画(年間・月間・週間)

  • 閑散期/繁忙期の予測と売上目標設定

  • 集客キャンペーンのタイミング(春の引越しシーズン、年末の大掃除など)

  • 作業員のシフト管理、定期顧客の優先配置など

👉 Point: 年間の繁忙期に合わせて人員確保や洗剤・消耗品の発注を前倒しで行えるようにする。


② 各現場ごとの作業計画(作業前の段取り)

1件ごとの現場に対して、作業手順・時間配分・使用道具・清掃方法を事前に整理することが重要です。

計画すべき内容の例

  • 作業内容の優先順位(例:水回り→床→窓の順)

  • 各作業の所要時間目安(浴室30分、換気扇45分など)

  • 使用洗剤と道具(特定素材への対応可否も含む)

  • 必要な脚立・延長コード・養生資材など

👉 Point: 特にチームでの作業の場合は、分担作業計画(誰がどこをやるか)を明確にし、当日朝に全体確認を行うと効率が劇的に上がります。


③ 移動・ロジスティクスの計画

  • 同一エリアでの案件を1日にまとめる(ルート最適化)

  • 渋滞時間帯や道路状況を考慮した余裕のある移動時間の確保

  • 駐車場の事前確認と有料駐車場使用の可否

👉 Point: カーナビだけに頼らず、Googleマップのリアルタイム交通情報やストリートビューで下見する習慣をつけると、移動トラブルが激減します。


✅ 計画の見える化=「チェックリスト化」「テンプレート化」がカギ

計画は、頭の中で考えるだけではなく見える化(=書き出すこと)が大切です。
そのために役立つのが「チェックリスト」や「日報・作業テンプレート」です。

✅ おすすめの計画ツール

  • 📋【現場作業チェックリスト】:作業項目・持ち物・注意点の一覧化

  • 📆【週間スケジュール表】:Googleカレンダー連携でスマホ管理

  • 🗂【作業報告書テンプレート】:作業内容、気づき、次回へのメモ

👉 Point: 毎回の仕事で繰り返し使えるフォーマットを用意しておくと、新人育成やチーム連携にも非常に効果的です。


✅ トラブルやクレームを防ぐ「計画時の想定リスク」と対策

想定リスク 対策
汚れが予想より重度だった 時間に余裕を持たせる/事前見積もりで確認
道具の忘れ物 搬出チェックリストの活用/予備の常備
天候によるスケジュール変更 室内作業を優先配置/代替日確保の提案
顧客都合での急なキャンセル キャンセルポリシーの事前説明・同意取得

✅ 成功している業者は「計画のPDCA」を回している

単に作業計画を立てるだけでなく、それを「検証・改善」していくことが、長期的な成長につながります。

  • P(Plan):事前にスケジュールや作業手順を立てる

  • D(Do):計画通りに実行

  • C(Check):予定通りか?時間・品質・顧客満足はどうだったか?

  • A(Act):次回に活かす改善策を反映

👉 Point: 作業後のフィードバックミーティングや、定期的なスタッフ会議で「次回改善点」を共有する習慣が、リピーター獲得に直結します。


✅良い仕事は、良い計画から始まる

「計画」という言葉には堅苦しさを感じるかもしれません。
しかし、実際には計画こそが、効率・品質・信頼・収益性のすべてを支える“土台”です。

スムーズな現場運営やスタッフの負担軽減、そして何よりお客様からの「またお願いしたい」という言葉は、すべて綿密な計画から生まれます。

 

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第9回ハウスクリーニング雑学講座

皆さんこんにちは!

合同会社コンノクリーンサービス、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~確認事項~

ということで、今回は、現場経験のあるプロ目線で、訪問前~作業直前までのチェック事項を徹底的に深掘りしてご紹介します!

 

 信頼されるプロが必ず行う「仕事前のチェックポイント」

ハウスクリーニング業は、ただ掃除をするだけではありません。
依頼者の大切な住空間に入る仕事であり、清潔感・安心感・信頼感のすべてを提供するサービス業です。

中でも、「作業前の事前確認」はトラブルを防ぎ、顧客満足度を高めるために非常に重要です。


✅ 1. 顧客情報と依頼内容の正確な把握

まず基本中の基本ですが、ここでの聞き取りミスが後々のトラブルの種になります。

チェックすべき項目

  • 氏名・住所・電話番号の確認

  • クリーニング箇所の明確化(例:浴室1箇所+換気扇、など)

  • 部屋の間取りと建物の構造(戸建てorマンション)

  • 作業可能な日時、所要時間の見積り

  • 駐車スペースの有無(近隣パーキングの費用負担も含む)

👉 Point: 電話やネット予約だけで判断せず、現地見積りや写真提供を求めると誤解が減ります。


✅ 2. 現地の下見・状況確認(できれば前日または当日作業前)

現地の状態は依頼者の申告と違うことも多いため、目視での確認が必須です。

主なチェックポイント:

  • クリーニング対象の素材・劣化状況(カビ、水垢、焦げ、破損など)

  • 電気・水道・ガスの使用可否

  • 清掃用機器の搬入経路・作業スペース

  • 高所作業が必要かどうか(脚立やロングポールの準備)

  • ペットの有無やアレルギー情報

👉 Point: たとえば浴室のエプロン内部や換気扇内部は、事前確認で汚れの度合いを把握しておくと、作業時間や追加料金の説明がスムーズになります。


✅ 3. 使用洗剤・機材の選定と安全確認

住居内では、素材に合わない薬剤や工具が損傷の原因となることがあります。

洗剤・機材のチェック例

  • フローリング → 強アルカリ洗剤NG、PH中性で対応

  • 漆喰壁や無垢材 → 水拭き不可、乾拭き中心

  • ステンレス → クレンザーや金属ブラシNG

  • 電解水・エコ洗剤など、環境配慮が求められることも

👉 Point: お子様やペットがいる家庭では、低刺激・無臭洗剤の使用希望があるケースも多いので、事前に確認しましょう。


✅ 4. 損害・トラブル回避のための「説明」と「確認」

ここがプロの分かれ道です。「この汚れは完全には落とせない可能性がある」「経年劣化による破損の恐れがある」など、リスクを事前に説明することが、信頼につながります。

確認すべき説明ポイント

  • 落ちない汚れがある場合の説明と了承

  • 破損・故障のリスクがある箇所(古い換気扇、焦げ付き天板など)

  • 高所作業や水回りでの養生範囲の説明

  • 追加料金が発生するケースの事前説明

👉 Point: 書面または口頭で了承を得ることで、「言った・言わない」問題を防げます。


✅ 5. 周囲環境とマナー確認(特に集合住宅)

ハウスクリーニングは「作業の質」だけでなく、近隣や共用部への配慮も評価対象です。

  • 近隣に騒音が響かないか?(例:バキューム音やスチーム音)

  • 共用廊下やエレベーターを汚さないよう養生を行っているか

  • タバコや香水、強い体臭など、作業員の身だしなみ

  • 作業中の靴カバーや室内マットの使用

👉 Point:「作業員が清潔だった」「作業後の片づけまで丁寧だった」という口コミは、集客にも直結します。


✅ チェックリストを活用して信頼されるサービスを

事前確認を徹底することは、作業の失敗を防ぐだけでなく、「この業者は信頼できる」と思ってもらう第一歩です。

🔍 ハウスクリーニング用 事前確認チェックリスト

項目 内容
顧客情報 住所・連絡先・駐車場の有無
清掃範囲 部屋数・設備・希望作業内容
現場状況 素材・汚れの度合い・水道/電気使用可否
使用薬剤 アレルギー対応・素材適合性
トラブルリスク 落ちにくい汚れ・破損リスクの説明
周囲配慮 騒音・共用部養生・作業マナー

✅ 信頼は「段取り」で生まれる

ハウスクリーニングの評価は、「汚れが落ちたか」だけではありません。
事前の確認・説明・配慮こそが、顧客との信頼関係を築き、リピーターや紹介につながる“見えない価値”になります。

「仕事の前にするべきこと」がプロをプロたらしめる。
それが、ハウスクリーニングの本質です。

 

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